「これは心臓だ」 トマトを握りしめつつ、彼はそういった。 赤い果汁ポタポタと床を汚していく。 私は明日の朝食が失われたことだけがどうしょうもなく悲しかった。 「赤い血は流れる運命だ。今こそ始めるのだ」 彼が豪語する。私はゴホッと一回咳をする。 …
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