幸せ
コップに水を満たそうとするとき
僕らは意図せず大きなコップを手に取る
少ないよりはたくさんあった方がいい
僕らはいつもそうだ
水の出る量はきまっている
ぽたぽたと落ちるしずく
いつまでたっても満たされぬコップに
僕たちはいらだちを覚える
見栄なのかもしれない
それとも過大評価しているだけなのかもしれない
結局僕らは目的を見失ってしまう
それでもなんとなく
そう なんとなくうまくいっている
そんな気がしてしまう
僕が小さなコップを君に渡そう
僕にはいらないから
君にはわかるだろうか
僕にはきっとわからない