頭で考え、からだは動き、心は死んでいる。心が伴わない。
唐突ですが、明石家さんまさんを思い浮かべてください。
どんなイメージが浮かびますか?
面白い。引き笑い。しょうゆうこと。
昨日テレビに出てた。
多分外見もパッと出てきて、イメージもしやすい。
もちろんテレビや雑誌で得た情報でしかないのだろうけど。
では次に、あなたの両親を思い浮かべてください。
どんなイメージですか?
優しい? 怒りやすい? 真面目?
何が出てきたでしょう。
きっと普通なら、感情面のことも出てくると思う。
でも僕は背が低いだとか、太り気味だとか。
そういった外見上の特徴しか出てこない。
どういう人ですか? という問いに答えを持ち合わせない。
心は死んでいる。生きてきた20数年間、心は死んでいた。
もしこのまま、心を知らなければ悩むことはなかった。
でも僕は愛を知った。不器用だけれども。
そしてそれを受け止めてくれる人も。
すごくうれしくて、すごく怖くなった。
何もない人間が人を幸せにできるのか?
幸せにしてやる、なんておこがましいのかもしれない。
でも、それを自分に問いかけるほど、僕は怖くなる。
このまま心を知らなければ、僕は何時死んでも良かった。
愛を知ったら、きっとそれは僕をダメにすることも
なんとなくわかっていた。
心を持ったら、感情を出す必要がある。
心が苦しいということに気づくから。
でもその方法がわからない。
飲み込めないままその思いは、
やる気も食欲も奪っていく。
助けてくれ
って言えばいいのか?
一体誰に? どうやって?
ひとりよがりで生きてきた僕には
頼り方などわからない。