自分を空っぽにするということ
自分にとっていろんなことがあって
とりあえず自分を空っぽにしてみた。
何もしない。何も食べない。何も考えない。
ただ、ベットで天井を見上げていた。
そして、まぶたを閉じる。
眠りが浅くて、夢を見る。
印象に残っているのは、人を殺すのが当たり前の世界。
きっとこれは、「冷たい熱帯魚」っていう映画を見たからだと思う。
気に食わないから殺す。
礼儀がなってないから殺す。
そこには、正義も悪もない。
ただ、助け合いはあった。ばれないための。
空っぽになると、僕がいかに必要とされていないかを感じた。
もともと、人間自体必要とされていることのほうが少ないとも。
必要とされなければならない。そんなことはないのだ。
生きるってことも、死ぬってことも、それ自体に理由はない。
ただ、理由がないとしてしまえば、僕は生きるのが難しい。
自由にしろ。という課題は一番難しい。
自由が僕にとって、不自由なのだ。
空っぽにするといろんなこと見えてくる。気がする。
風が僕の身体を少しずつ削り、
砂のように消えてしまえたらきれいだろうな。